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複数視点画像を用いる統合型書籍画像生成とその高品質化
概要
非破壊・超高速の書籍電子化に向けて,めくり動作中に電子化を行うブックフリッピングスキャニングが提案された.この構想の下,適応的撮像と自動めくり機を搭載するBFS-Autoが開発された.さらに,電子化される書籍画像の高解像度化に向けて,複数台のカメラによってページを分割して撮像し,歪んだ書籍画像を補正・統合する手法が提案された.しかし,同手法では,同じ時刻に撮像された複数画像を統合していた.紙面形状はページごとに変わるため,同時刻画像の統合が各カメラにおいて最適とは限らない.そこで本研究では,BFS-Autoの適応的撮像に基づいて,1ページを分割撮像する4台の高解像度カメラの撮像タイミングを個別制御するシステムを報告する.さらに,統合される書籍画像の高品質化に向けて,異なる画像間の境界を最適化する手法を提案する.これによって,約1,000dpiの高速・高解像度書籍電子化が可能となることを示した.
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関連研究
参考文献
- 郷原啓生,渡辺義浩,石川正俊:異なる時刻に撮像された複数視点画像を用いる統合型書籍画像生成とその高品質化,第20回画像センシングシンポジウム(SSII2014) (横浜,2014.6.13)/講演論文集,IS2-35.
- 郷原啓生, 渡辺義浩, 石川正俊: 多視点型高速書籍電子化のための適応的境界生成手法, 2012年映像情報メディア学会冬季大会, 4-8 (2012)