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多点瞬時解析プロセッサ

概要

多点計測は,画像内の多数分割領域の局所変化を解析し,計測量を推定するものであり,様々な応用で利用できる基盤技術である.多点計測が関連するアプリケーションは,粒子製品の検査,バイオイメージング,血流解析,流体計測,微生物の観測,マイクロ応用における微小物体のマニピュレーション,基板などの表面洗浄のための塵検出,大気中の粒子観測,テクスチャを用いた運動計測,3次元計測,イメージセンサによる光無線通信などがある.

これらの事例における新たな計測制御応用の開発のためには,リアルタイム化,サンプリングレートの向上,観測点数の増大,柔軟性の高い計測量の利用などが必要になると考えられる.

そこで,1kfpsで1,000~2,000個の対象の画像解析を可能とする多点瞬時解析プロセッサを開発した.本プロセッサは、画素単位の演算並列化によって特徴量演算の高速化を図り、対象単位の演算並列化によって対象数増大に伴う計算量を抑えるアーキテクチャとなっている.超並列コプロセッサ搭載型高速ビジョンシステムに完全画素並列構造のコアを搭載し,kfpsレベルのスループットで,1,000個以上の2次までの画像モーメントを取得できることを確認した.例えば,下左図のような画像から,サイズ,位置,傾き,縦横比などをリアルタイムに得ることができる.





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関連研究

参考文献

  1. Yoshihiro Watanabe, Takashi Komuro, and Masatoshi Ishikawa : A High-speed Vision System for Moment-based Analysis of Numerous Objects, 2007 IEEE International Conference on Image Processing(ICIP'07) (San Antonio, 2007.9.19)/Proceedings, pp.V177-V180 [PDF] *IEEE
  2. 渡辺義浩, 小室孝, 石川正俊:超並列コプロセッサ搭載型高速ビジョンシステム, 第13回画像センシングシンポジウム (横浜,2007.6.7)/講演論文集, IN1-15 [PDF]
  3. 毎秒1000枚画像処理 高速粒子などリアルタイム表示 東大が技術開発, 日刊工業新聞 2007年9月14日.
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