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異なる人物間における3次元姿勢の類似性を用いたリアルタイム動作同期
概要
本研究では,異なる人物が行った2つの同一の種類の動作を同期して再生する技術に着目する. 具体的には,入力されるユーザの動作ごとに,その姿勢が,予め記録された異なる人物の動作のどこのタイミングに相当するかをリアルタイムに認識する手法を提案する. 同種の動作のリアルタイム同期がとられると,ユーザは自身の身体動作に最も近い時刻の動作を即時に得ることが可能となる. この技術は様々なインターフェースに応用が可能であるが,その一例としてシンクロナイズドビデオがある.
提案する手法は,動作の3次元情報を用いて,異なる動作の同期を行うものである. 3次元の動作情報を用いることで,カメラの情報のみを用いた場合に問題となっていたカメラパラメータや奥行きの問題は解決される可能性があると考えられる. 一方,体格差の問題の解決は,同期をとるための認識特徴量に依存する. さらに,異なる人物間の動作のレベルが異なる問題は,3次元動作情報を用いるだけでは容易に解決できないと考えられる. そこで,3次元動作情報に表れる類似性を用いて動作間の差を吸収し同期をとる手法を提案する.
動作間の類似性マップと同期された2つの動作姿勢
動画
関連研究
参考文献
- 大野紘明, 小室孝, 渡辺義浩, 石川正俊: 異なる人物間における3次元姿勢の類似性を用いたリアルタイム動作同期手法の提案, 第16回バーチャルリアリティ学会大会(VRSJ2011) (函館, 2011.9.22), 大会論文誌, pp.646-649.