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分光反射率特性と自然冷却特性を用いた視覚的な質感の短時間計測

概要

人間は物体に備わる視覚的な質感を鋭敏に知覚する能力を有している.計測システムも同様に実物体から鋭敏に視覚的な質感を取得し, 数値化することが出来れば,様々な場面での応用が期待できる.視覚的な質感を取得する手法はこれまでにも計測ベース・推定ベースの アプローチの下,数多く提案されてきたが,いずれの手法でも,取得に要する時間の長さ・結果の信頼性・対象への制約などにおいて改善の余地があった. 本研究では,対象の分光反射率特性・自然冷却特性という 2つの特性に着目し,材質・表面粗さを特に短時間で取得する. 提案手法は計測ベースであるため結果の信頼性が高く,対象への制約は固体であることのみである. 試料を用いた実験の結果,材質の分類は最大 98% の精度で行われ,表面粗さは理論に従う傾向を示し、数十秒程度の短時間でSVBRDFを計測できる可能性を示した.


図1 素材と粗さが異なる計測対象.
図2 粗さの計測結果.

参考文献

  1. 濱崎 龍馬, 宮下 令央, 石川 正俊: 分光反射率特性と自然冷却特性を用いたBRDFモデルパラメータの計測手法の検討, 2019年映像情報メディア学会冬季大会, 講演予稿集, 11C-5 (2019)

東京大学 情報理工学系研究科 システム情報学専攻 ・創造情報学専攻 / 工学部 計数工学科 石川グループ研究室
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