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レーザー加温による動的マーカー
概要
従来のマーカーによるトラッキング手法は、マーカーを貼り付けする必要があった。また、対象の表面のテクスチャを利用した画像処理手法では、表面に十分なテクスチャが存在することを前提としていたため、対象が制約されていた。そこで、本研究ではレーザー加熱によって瞬時に対象の表面の温度を変化させ、動的にマーカーを生成する方法を提案する。生じた動的マーカーはサーモカメラで撮影することで、トラッキング可能となる。 レーザー照射はガルバノミラー等によって光軸制御されることにより、任意形状・情報のマーカーが生成され得る。実験では、点群や漢字「光」のパターンを生成し、30個以上のドットマーカー生成を確認した。 今後は、より複雑なマーカー生成や実際の応用場面におけるトラッキングに活用される。
参考文献
- Tomohiko Hayakawa, Yuka Hiruma, Yushan Ke, Masatoshi Ishikawa: Active thermal marker using thermal images of heated areas with visible semiconductor laser, the 10th edition of the International Conference on Optical and Photonic Engineering(icOPEN 2023) (Singapore, 2023.11.28), 15617 (2023).
- 早川智彦,高原慧一,柯毓珊,石川正俊:半導体可視光レーザーによる加熱箇所の熱画像を利用した動的マーカー生成手法,一般社団法人レーザー学会学術講演会第41回年次大会予稿集(オンライン,2021.1.20), p. H03-20a-VIII-04:1.