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錯視的に生じる主観色の無彩色化システム

概要

明暗の繰り返し刺激によって錯視的に主観色が知覚され、その代表的な例としてベンハムのコマ(図1)が存在する。 その知覚の原理には、色の恒常性や網膜上の視細胞の時間応答が関係すると考えられており、特に回転速度に依存して知覚が変化する ]本研究では、このような主観色を無彩色化するシステムを提案した。 本システムでは、主観色が知覚されるアーチ状の部分に誘導色の補色を提示することによって彩度を減少させる。 各アーチにより誘導色が異なるため、個々人に対して誘導色の定量的な測定を行った後、 その測定に基づいて補償を行うことで、知覚の個人差を考慮した誘導色の無彩色化システムが実現した。

本システムは、認知科学分野の研究において、人間の色覚に関する特性を明らかにするとともに、 人間と機械の知覚のギャップを埋めることで、 人間の知覚拡張やHuman Computer Interaction(HCI)におけるカラー映像提示のための基盤的研究になると期待される。


 
図1 ベンハムのコマの画像例
 
図2 誘導色の色相・彩度の変化

参考文献

  • 美間亮太, 久保田祐貴, 早川智彦, 石川正俊: ベンハムのコマにおける誘導色の無彩色化システム, 2020年電子情報通信学会総合大会 (広島,2020.03.17–20) / 講演論文集,H-2-12 (2020).
 
東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門 石川グループ研究室
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