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スマートフォンの拡張操作を行う、変形可能物体の一般的な製作手法に関する研究

概要

昨今タブレットPCやスマートフォンなど、平面で且つ固形のタッチスクリーン型インタフェースが溢れる情報社会となっており、産業界でも触ることが可能な3次元インタフェースを取り扱う機運が熟してきているといえる。これには2つの理由がある。1つ目は触覚的なフィードバックがないながらも、スクリーンの上もしくは下でユーザーのジェスチャーを、安価に視覚的フィードバック可能となってきたことによる。2つ目は3次元プリンターに関連する産業やエンドユーザーの可能性として、スクリーン上のアイコンのレイアウトをカスタマイズするだけでなく、ユーザー自身の物理的なインタフェースを自分自身の手で作り出せることになったことによるものと思われる。大量生産され、画一化されたスマートフォンは、ユーザーの手によって形の拡張がなされ、自分だけのものとして再定義可能である。

deformable interface bear

変形可能な入出力インタフェースを作るために、一般的な任意のデザインされた形状に対する製作及びセンシング手法の概略をここで紹介していく。本プロジェクトのゴールは、物理的な拡張タブレットPCやスマートフォンに対して非侵襲且つミニマルな手法を見つけることである。まず、変形可能な物体をフロントもしくは背面カメラの上に乗せる。この際、物体はスマートフォンのカバーと一体化していてもよく、また、この物体の内部が部分的に透明であることで、物体中を伝わる光は全反射を起こし、ユーザーが物体を握っているのか撫でているのかなど、異なるジェスチャーを認識が可能となる。機械学習アルゴリズムは、任意にデザインされた物体の形状や変形を判定し、今まで到達し得なかった次元で、ユーザー自身のオリジナルな物理的インタフェースを生み出す。

 

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参考文献

  1. Watanabe Ch., Cassinelli A., Watanabe Y., Masatoshi I.: Generic Method for Crafting Deformable Interfaces to Physically Augment Smartphones, CHI '14 Extended Abstracts: ACM SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems, CHI 2014Apr 26 - May 01 2014, Toronto, ON, Canada (2014) [PDF-3MB]
 
東京理科大学 研究推進機構 総合研究院 / 東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門 石川グループ研究室
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