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観測者の速度に依存したユーザー指向性多義ディスプレイ
概要
観測するユーザの身体や視線の動きの速度・方向に応じて,それぞれに異なる映像を知覚させる指向性多義ディスプレイを実現した. 高速に投影された画像の一部成分が,残像として重なり合う効果を利用している. 複数の画像を埋め込んだ際にも,不必要な画像は認識されず,特定の速度を持つ観測者に対して選択的に目的の画像のみを知覚させることを可能にした.すなわち静止した状態では認識されない映像が,視線の動きを伴うことで鮮明に現れる. 画像提示デバイスを活用した表現の可能性を拡大するだけでなく, 例えば道路標識として,特定の速度で走るドライバーに対して必要な注意喚起を行うことや,セキュリティ対策が必要な場面で,特定のユーザに対してのみ情報を伝達する等の実応用が考えられる.
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参考文献
- 池田遼,早川智彦,栃岡陽麻里,石川正俊: 観測者の視線運動に応じた残像効果による指向性ディスプレイ, インタラクション2021論文集(オンライン, 3月11日), pp.57-63 (2021)
- Haruka Ikeda, Tomohiko Hayakawa, and Masatoshi Ishikawa: Bilateral Motion Display: Strategy to Provide Multiple Visual Perception Using Afterimage Effects for Specific Motion, The 25th ACM Symposium on Virtual Reality Software and Technology (VRST2019) (Parramatta, NSW, Australia, 2019.11.12-15), Proceedings, Article No. 17 [doi:10.1145/3359996.3364241].
メディア
- 日本バーチャルリアリティ学会 学会参加報告 » DCEXPO 2020 (2021.1)
- CGWORLD 「Digital Content EXPO 2020 Online Innovative Technologies 2020」表彰式 (2020.12)
- 一般財団法人デジタルコンテンツ協会 Innovative Technologies 2020 採択技術の発表 (2020.10)