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眼球運動に同期した錯視画像の補償提示システム

概要

錯視によって視覚情報が不正確に認知されることがある。Virtual Reality(VR)やAugmented Reality(AR)技術の発達により、 没入感の高い映像環境が増加する中で、人間の知覚に基づく映像提示技術の需要が増している。 そこで本研究では、人間の眼球運動と視線位置に基づき、映像をリアルタイムに補償するシステムおよびアルゴリズムを提案した。 静止画に運動が知覚される錯視の一つである蛇の回転錯視は、周辺視領域に知覚されやすく、 眼球の大きな運動が発生した際に錯視が大きくなるという特性を持つ。 本システムでは、これら提示画像の特性と人間の視線位置・眼球運動の両者に基づく映像の動的な補償を実現した。

本システムは、認知科学分野の研究において、人間の知覚特性に応じて映像を動的に補償しながら提示し評価する、 心理物理実験を可能にするとともに、視覚情報を動的に補償することで、 映像のチラつきの低減や新たな現実感をもたらす映像提示などに適用されることが期待される。



 
図1 システムの概要(イメージ図)
 
図2 システムの構成を示すフローチャート
 
図3 蛇の回転錯視
                図4 システムの全体像

参考文献

  • Y. Kubota, T. Hayakawa, M. Ishikawa: Quantitative Perception Measurement of the Rotating Snakes Illusion Considering Temporal Dependence and Gaze Information, Symposium on Eye Tracking Research and Applications (ETRA '20 Short Papers) (online, 2020.5.27) / Proceedings, No.45, pp. 1-4 (2020).
  • 久保田祐貴, 早川智彦, 石川正俊:視線計測に基づくハーマン格子錯視のリアルタイム映像補償, 第20回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2019) (高松, 2019.12.14) / 予稿集, pp. 1979 - 1983 (2019).
  • Yuki Kubota, Tomohiko Hayakawa, Masatoshi Ishikawa:Reduction of Moving Optical Illusion through Synchronization with Eye Movement, International Display Workshops 2019 (IDW ‘19) (Sapporo, 2019.11.27) / Proceedings, INP1-5L (2019).
  • 久保田祐貴,早川智彦,深山理,石川正俊:一対比較法を用いた蛇の回転錯視の補償パラメータチューニング, 第24回日本バーチャルリアリティ学会大会 (VRSJ2019) (東京, 2019.9.11)/論文集, 4C-06.
  • 久保田祐貴, 早川智彦, 石川正俊: 眼球運動に同期した運動錯視画像の補償提示と評価 電子情報通信学会 ヒューマン情報処理(HIP)2019年3月研究会
 
東京大学 情報基盤センター データ科学研究部門 石川グループ研究室
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