高速可変焦点レンズ(HFL)

研究目的

近年の高速視覚システムの発展に伴い,結像光学系にも高速性が求められるようになってきている.例えばフレームレート1[kHz]の高速視覚システムと光学ズームを組み合わせて,撮像する画像毎に光学ズームの量を変化させたいとすると,光学ズームにも 1[kHz]程度の高速性が要求される.しかし,既存の光学系の応答は非常に遅く,市販品では10[Hz]程度,研究レベルでも最も速くて150[Hz]程度の応答しかない.そこで,この問題を解決するために, 1[kHz]の応答をもつ高速可変焦点レンズの実現を目的として研究をおこなっている.
試作品レベルでは,1[kHz]の応答が確認されている.

Photograph of the prototype of the 1-kHz high-speed focusing lens
Schematic figure of focusing mechanism

参考文献

  1. Hiromasa Oku, Koichi Hashimoto, and Masatoshi Ishikawa : Variable-focus lens with 1-kHz bandwidth, Optics Express, vol. 12, No. 10, pp. 2138-2149, 2004年. http://www.opticsexpress.org/abstract.cfm?URI=OPEX-12-10-2138
  2. 奥 寛雅、石川 正俊:キロヘルツオーダーで応答可能な高速ビジョンチップ用可変焦点レンズの構造, 光学, vol. 31, no. 10, pp. 758-764, 2002年
  3. 奥 寛雅、石川 正俊: kHzオーダで応答可能な可変焦点レンズの試作, 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス講演会'02(松江,2002.6.9)/講演論文集,2P2-J09

東京大学 大学院情報理工学系研究科 システム情報学専攻 / 工学部 計数工学科 石川並木研究室
Copyright(c)2004 Ishikawa Namiki Laboratory. All rights reserved.
Ishikawa Namiki Laboratory WWW admin: www-admin@k2.t.u-tokyo.ac.jp